おそまつなマイクロカセットテープの取り込み

とっくの昔に我が家から追放したはずのカセットテープ。
再生機器を処分してしまったのに、時々家のどこかから出てきます。
今回はコンパクトカセットの他、マイクロカセットまで出てきました。
誰に問い合わせてもマイクロカセットプレーヤーを持っていません。
中古のプレーヤーを購入しても回転ムラがあるでしょうし。
今更、新品のプレーヤーなんか絶対買いたくありません。
そこで、コンパクトカセットに移植して取り込むことにしました。

コンパクトカセットとマイクロカセット
テープの幅は同じ。
違いは再生速度と回転方向です。

ならば、磁気テープを移植するすると専用の
プレーヤーがなくてもラジカセを使って
取り込めるのではないかと考えました。
≪移植作業≫
作業用として、不要になったコンパクトカセットを用意し
磁気テープを引き出します。
両端のリーダー部を残してカット。
捨ててしまいます。
このリーダーにマイクロカセットの磁気テープを接続し
コンパクトカセット側に巻き取っていきます。
鉛筆を突っ込んでクルクル~クルクル~。

1回きりの作業なので、リーダーと磁気テープは
細く切ったセロテープで裏面から貼り付けました。


≪取り込み作業≫
ラジカセのイヤホンジャックと
パソコンのマイクかライン入力を乱暴に接続。

ソフトは無料のAudacityを使いました。
録音レベルに注意して、ひたすら取り込みます。
取り込んだ音源は、早送りの逆回転なので
再生しても意味不明ですが、かまわず作業続行。
「録音と再生」の「タイマーを使った録音」を利用すると
手間がかかりません。

録音中の音をモニターしたい場合は
パソコンのサウンドの項目を設定します。

≪編集作業≫
パソコンに取り込んだままでは前述のように
早送りの逆回転なので、編集が必要です。
「エフェクト」の「前後を反転」で回転方向を修正。
「エフェクト」の「スピードの変更」で速度を修正。

※テープスピード
コンパクトカセットは4.76cm/s
マイクロカセットは2.4cm/s
(長時間録音は1.2cm/s)  なので
「速度倍増:」の設定は大雑把に0.5で良いと思います。
(長時間録音モードの場合は0.25)
電池電圧等の加減で規格よりも遅いテープスピードで録音されている場合もあるので、気になる場合は微調整してください。

≪保存作業≫
「ファイル」の「オーディオの書き出し」で
ファイルの種類を選択。
好みの形式で保存します。

思い出のデジタルデータは
二重、三重のバックアップをお勧めします。

   
最近のノートパソコンは、オーディオ端子が
4極のコンボジャックになっている場合がります。
そのままではラジカセと接続できません。
左の様なスプリッターケーブルを使えば
ラジカセと接続できるのではないかと想像しています。

海外通販だと送料込みで90円くらい。
アマゾンだと送料込みで400円くらいです。
この手のアダプターは自分で簡単に作れるのですが
90円では作れません。
しかも送料込み。笑
海外通販には、いろんな不思議があります。

3.5mm4極のジャックには様々な仕様があるようです。
接続する前に仕様の確認が必要です。


※音質にこだわらなければならない音源なら
数万円のサウンドアダプタを使う方法もあります。
   
「大変お世話になりました」 の図。



←昔は道端にこんなのがよく落ちていました。
あれはきっとカーステレオに絡まったワカメちゃんですね。


 

以上、乱暴なマイクロカセットの取り込み方法でした。
カセットテープには大切な思い出が入っている場合が多いと思います。
くれぐれも自己責任で。
自信がない方は業者に頼むと幸せになれます。
おそまつ!
 

ome