スーツケースの修理


旅行カバンの車輪が劣化してヒビ割れしてきたので交換しました。
有名メーカーの製品なら純正の保守パーツが手に入るようですが
これはダイエーで買った普及品なのでメーカー修理もできないようです。
車輪以外は全く異常がないので、代用品でDIY修理する事にしました。

スーツケースを修理してくれる業者もあるようですが、保険で修理される方が多いためか
修理代金はかなり高く設定されているように感じました。
私が愛用している旅行カバンです。
4輪タイプではなく2輪タイプ。
大きめの車輪なので転がり抵抗が少なく
スムーズに引っ張り回せることを期待して購入しました。

普及品ですがしっかりした製品で
私は気に入っています。
Sphereって書いてあります。
かなり流通しているようです。
ウレタンの車輪が付いていました。
直径70mm
ウレタンの層が割れてしまったので
車輪を外してからウレタンを除去してみました。
芯になっている樹脂は直径60mmくらいです。

よく調べてみたらインラインローラーと同じ車輪ですね。
同じものはeBayで安く手に入るようです。
しかし、また短期間で割れてしまう可能性が高いので
代用品で修理する事にしました。
車輪の両サイドには608ZBと言うベアリング。
構造はプレスベアリングで、まともな物ではありません。
金属シールのように見えますが、隙間が広すぎて
中の玉が数えられるほど。
砂やホコリが入り放題です。
ゴリゴリのガリガリのガタガタ。
騒音の原因はコレです。

608なのにシャフトは6mmです。
シャフトを抜いてみました。
カシメピンになっていたので苦労しました。

無理やり抜くと軸穴が変形してしまいます。

そもそも車輪だけの交換は想定されていないようです。
ユニットはネジ2本とカシメ鋲で固定されていました。
  キャスター用の交換用ゴム車です。
65mmか75mmが使えそうですが
75mmだと干渉する恐れがあったため
65mmにしました。

シャフトとしてメッキのM6六角ボルト半ネジを購入。
ネジを切っていない部分の長さが大切。
余ったネジ部分はカットしました。

ステンレス製だと同じM6でも
シャフトの部分が5.5mmくらいなので使えません。
青い部分はペプシコーラの蓋で作ったスぺーサーです。

ベアリングがないタイプですが大変スムーズに回ります。
70mmの車輪を65mmにしたので、片側だけが
2.5mm低くなりました。
(70-65)÷2=2.5mm

かなり猫背になるかと心配しましたが
それほど目立たないようです。



車輪の交換により
耐荷重が必要以上にアップしました。
何より嬉しいのは、とっても静かになったこと。
夜間や早朝の住宅街でも引きずれます!



 

ハンマーキャスター65mmのゴム車 @258円
ネジ類 約200円
合計 700円くらいで仕上がりました。

インラインローラーの部品を使っても1500円はかからないと思います。
ピンクや黄色のカラフルな車輪が手に入るので、お好みでどうぞ。笑


シャフトには半ネジ以外にも使えそうな部品があります。


 

ome