キヤノンTS8130プリンターの修理

 ジャンクで手に入れたキヤノンプリンター複合機TS8130を修理した時の記録です。
サポート番号6004のエラーが出ていました。プリンターの修理は手が汚れるし、核心部分に到達するにはディープな分解が必要になる場合もあります。復元不能に陥ったと言う話もよく耳にします。私なりのアプローチを紹介したいと思います。参考にされる方は自己責任でどうぞ。
たまに印刷する機会があるという先輩にプリンターをプレゼントすべく、ジモティーでジャンク品を入手しました。
無料でした。
長らくジャンカーからも敬遠されていたそのプリンターの症状は6004エラーでした。久しぶりのプリンター修理なので、すっかり世間知らずになっておりました。手に入れてから知ったのですが、6004は厄介だそうですね。もしかすると半泣き案件か・・・。

メーカー保証や長期保証期間中の方は、分解せずに販売店やメーカーに申し出てください。
とりあえず外装はキレイです。
しかし動作確認をするとガリガリゴリゴリと派手な異音が聞こえます。スキャナユニットを持ち上げて内部を観察してみると、ヘッドのお世話や廃インクに関わる部分が斜めになっていました。
調べてみるとこの症状は、パージユニットの脱線だそうです。
ならば、脱線を戻そうではありませんか。

写真を撮り忘れたので、ネットから拝借しました。
右側面のパネルを外し内部を観察。
脱線を直すには邪魔なパーツがあるのですが、大がかりな分解作業を避けるべく、ドライバーを通す穴を開けました。養生は必須です。

左から約36mm

上から約16mm


穴の大きさはドライバーの太さに合わせて
7mmくらいでしょうか。
私はリーマで広げました。
  丁寧に分解するのが正統派ジャンカー!
加工などするべきではないとお考えの方も多いと思いますが、今回は不精しました。
   この白いパーツを外すと作業しやすくなります。
   車のワイパーゴムの両サイドに使われているステンレスの部品が手元にあったので、これを使いました。コの字の部分で、左にずれていたパージユニットを持ち上げながら右に力技で移動!
内部の構造を知らずにやっているので、フォースを使います。
脱線が直せたら、先ほどの白いパーツを元に戻し修理完了です。
サイドパネルがない状態で動作確認。
インク詰まりはシリンジとシリコンチューブで修理しました。

修理後しばらく使っていますが好調です。
   尚、分解中にカラカラとプラスチック片が出てきましたが・・・忘れましょう。(笑)

シリンジはダイソーの化粧品売り場にあります。シリコンチューブは水槽のブクブク用です。これもダイソーで買えます。洗浄液は基本的にお湯を使っています。



以上
どなたかのお役にたてたら嬉しいです。
半泣き案件になるかと思いきや、意外と簡単に直りました。
故障の原因が複雑に絡み合っている場合はこの方法では直らないかもしれません。

おそまつ!

ome